劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
2024年1月26日公開
※ネタバレ注意
公開2日目と、その3週間後にDOLBYシネマズ版とで2回見てきました。今回はせっかくなのでネタバレしつつ簡単に感想を。
舞台設定
第2次連合・プラント大戦の終結から2年、未だ争いの絶えない世界。
1日でも早く争いの無い世界が訪れることを求め、プラント・地球連合・オーブによる共同出資の元『世界平和監視機構コンパス』(以下コンパス)を創設。
その初代総裁としてラクス・クラインを迎え入れ、キラ・ヤマト准将をはじめとする前大戦のキーパーソン達が活動を続けていた。
物語の概要
- C.E.74~75 コンパス創設&ストフリ強奪事件
- ブルーコスモス残党によるプラント経済特区への侵攻 (Youtubeの冒頭7分)
- C.E75年における各勢力の現状説明
- コンパスへのファウンデーション参画検討
- キラとラクスのすれ違い描写
- ファウンデーション本土へのコンパス招聘
- オルフェとラクスの関係性
- ブルコス盟主逮捕作戦開始(ユーラシア連邦・ファウンデーション・コンパス)
- ファウンデーションの暗躍①:キラ洗脳に乗じたユーラシア連邦領地侵攻
- ファウンデーションの暗躍②:ユーラシア連邦の核ミサイル発砲
- ファウンデーションの暗躍③:AA以下主要MS大破撃墜・ラクスの拉致・プラント内クーデター勃発
- キラとアスラン
- ラクス奪還作戦の準備
- レクイエムの脅威:モスクワ壊滅
- ミレニアム発進
- 軍事要塞アルテミス&レクイエム&ファウンデーション母艦攻略作戦開始
- アルテミス侵攻・ラクスとの再会
- レクイエム第一中継ステーション破壊
- ミレニアム強襲 インパルス/デスティニーVSギャン/ブラックナイト*4
- プラント内クーデター鎮圧
- ブラックナイト撃破
- シュラ&オルフェ/イングリットVSキラ&アスラン/カガリ
- ラクス参戦
- 終結 ~最後に歌うよ~
おおざっぱな感想
ストーリー
個人的にはとてもよかった。これまでのガンダムSEEDシリーズの作劇ルールを踏まえたうえで、最終的な結論に「愛」というシンプルな答えを置くのも好き。(好みは分かれそうだが)
「愛」はC.E世界における以下のような課題解決に実際必要。
TVシリーズにおいて、キラ&ラクスは望まぬ世界の否定はするも、目指すべき世界の提示はできていなかった。今回の劇場版を経た彼らは自由に愛する世界を提示して目指していくのだろう。
クルーゼ(憎み合う)・デュランダル議長(考えない/無関心)に対するキラ&ラクス(愛し合う)世界が適切なアンサーになっている。
圧倒的なファンサービス
今回の映画はその難解さで様々な火種を生んだSEED DESTINY視聴者層を救済する物語である必要があった。
そのうえで、以下を描き切ってくれた点が素晴らしかった。
- 弱いキラを強いアスランが助ける熱い友情展開(SEED DESTINYとの対比)
- 素直で愛しやすいシン・アスカ
- アスランの女性関係
- キラ&ラクス、シン&ルナマリア、ムゥ&マリューの愛情表現
- 主人公機のように活躍するデスティニー
- 被弾するストフリ&インジャ
- 過去作への細かいオマージュ(zekko-cho!)
- 素晴らしい音楽の数々
- 等々
出撃デスティニーは涙ちょちょぎれる。
ドルシネ版の感想
- 色彩は正直よくわからないが、ズゴックのユラァがより面白く感じた
- 音響は結構露骨に変わる。ビームが手前から奥に飛んでいくとき、またはその逆、爆発音の位置、フロア全体に鳴り響くファウンデーション系オーケストラ等等...臨場感が素晴らしく非常に楽しめる。
- 場合によってキャラクターの声が聴きとりづらくなっている。イングリットとラクスの舌戦では望郷のサウンドが素晴らしすぎてすみぺの声が若干聞き取りづらくなっていた(が、それも良い)。
さいごに
劇場版SEED FREEDOMのおかげで自分の心も少し自由になれた感じがした。何からの自由かはわからないけど。
4DX版も見に行くのでまた感想書きます。