Active Directoryで大量のWindowsServerを使うため、Hyper-V仮想マシンを量産する準備をした。
やりかた忘れる読みで備忘録に起こす。
■目次
やりかた
- クローン元となるサーバーを作成する
今回はWindowsServer2022で、動的メモリオフ、NWはオン、量産を視野に入れてVirtualHDD(以下VHD)の容量は50GBにしておく
- サーバー作成後、初期設定を行う
なお、[ホスト名],[固定メモリ],[固定IP],[NICチーミング],[デスクトップの背景画像],[エクスプローラーの設定]はSysprep後に引き継がれないため実施不要。
逆に、ファイアウォールの設定(ICMPエコー許可)や[機能と役割の追加]で追加インストールしたものは引き継がれる。
※ライセンス製品のセキュリティソフト等もばっちり引き継いでしまうため、Sysprep実行前にアンインストールしておく - Hyper-Vマネージャーから複製するサーバーのチェックポイントを削除
- Sysprepを実行(C:\Windows\System32\Sysprep\sysprep.exe)
- [OOBEに入る] > [一般化する] > [終了] > [シャットダウン] > [OK]
実行後にシャットダウンされる。
シャットダウン後は絶対に起動しない。起動直後に初期化処理が実行されてしまうが、複製元VHDは初期化処理実行直前のものが適切であるため。
- sysprep実行したサーバーのVHDファイルを複製元とわかるようにリネーム。
VHDファイルはデフォルトでは下記に保管されている。
[C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Virtual Hard Disks]
場所を確認する際はHyper-Vマネージャーからサーバーを右クリック > [ハードドライブ] > [仮想ハードディスク]から確認できる
- 複製元をコピーして複製を作り、複製先とわかる名前を付ける
- Hyper-Vマネージャーで新規仮想マシン作成を[仮想ハードディスクの接続]直前まですすめる。
- [仮想ハードディスクの接続]ウィンドウで、[既存の仮想ハードディスクを使用する]にチェックを入れ、[参照] > [複製したVHD]を選択 > 完了
- 起動すると初期化処理が行われ、簡易初期セットアップ画面になる
- 初回起動画終ったあと、SIDを確認して複製元サーバーとSIDが変わってることを確認する。左が複製後、右が複製元。
- whoami /user
- 起動後は通常通り初期設定を行う。
要するに何をしているのか
仮想サーバー用のHDD(VHDファイル)をコピー&リネームして別のサーバー用のブートデバイスとして起動している。
なお、コピーVHDからサーバーを生成しているだけなので、理屈上はKVMやESXiでも同じことができるはず(WindowsServerの場合はSysprepをちゃんとやる)。
やってみてわかったこと
- 新規でOSインストールして作るよりも楽に量産できる
- エクスポート/インポートで作るよりも直感的
- AD参加していたりADインストール済の状態でコピーするとやばい
- インポート/エクスポートでは初期化等行わずにそのまま複製できるがSIDが重複する
- 作成した仮想サーバーを別のHyper-Vで稼働させる場合はインポート/エクスポート、単純に量産する場合は今回の手順と使い分けるのがよさそう
あしたからADサーバーつくりまくるぞー